【解説】他社の支給額はコレだ! [決定版] 業種別・資本金階級別にみる役員賞与・役員給与の額一覧を斜め読み
会計事務所のバイブル 週刊税務通信 3410号 2016年05月30日
斜め読み
【解説】他社の支給額はコレだ! [決定版] 業種別・資本金階級別にみる役員賞与・役員給与の額一覧 (13頁)
<全体の概観>
平成26年度調査(平成26年4月1日~平成27年3月31日に決算期の到来した標本法人)によると,金融業,保険業を除いた全産業の「平均役員賞与」は前年比1,501円減の約106,486円,「平均役員給与」は前年比39,845円減の約4,674,419円となった。また,資本金階級別にみた「平均役員賞与」・「平均役員給与」上位5業種は下表の通りとなっている。
<資本金額が大きい=どうゆうことか>
資本金とは、会社が事業のスタート時に、自分で持っている運転資金(自己資本)のことを指します。 株主さん達から会社に対して「活動のために使ってください!でも、儲かったら配当ちょうだいねー!」といって当初出してもらう資金が、この「資本金」。
この資本金が大きい=会社設立にこれぐらいのお金を準備できた?というのは半分正解です。資本金10億以上となると一度に集めたワケじゃないかもしれません。
途中で資本金を増やす「増資」を繰り返して資本金10億円以上になっている可能性もありますし、会社の「合併等」を繰り返しても資本金が増えていきます。
1つ分かることは、資本金というのは借金と違い返済義務がありません。もちろん利息も発生しません。その代わりに株主としては配当が欲しいワケです。
配当は儲かってないと払えません。
資本金とは、儲かる企業への期待値。といっても語弊は無いと思います。
たまに日本のITベンチャーがアメリカのベンチャーキャピタから10億円の資金調達が成功!なんてニュースがあったりしますよね?あれって「増資」なんですよ。
14.5億円の大型調達を実施したフリマアプリ運営のメルカリ、米国進出へ
まさに期待値がお金になっています!
儲かる仕組みがある企業にはお金が集まるんですね…。そうなると資本金が大きい会社の役員のほうが報酬金額が多いのは納得では無いでしょうか。
<所感>
管理会計の見方にPLは成績表、BSは現金製造機、という見方があります。
ヒト、モノ、をカツドウさせてカネを生み出すのが会社。
ヒトとカツドウはPLで見える化。
モノはBSで見える化。
モノとは、つまり、カネ製造ライン。
資産と負債でデザインされた現金製造機です。
この見方で考えると資本金が大きい=現金製造機が巨大。ということになるでしょうね。
その機械が今も順調に稼働しているのか?という部分がPLたる成績表。
現金製造機がサビついてる場合にはPLの業績は散々たるものです。
マクドナルドの資本金はザッと1,070億円。
直近1-3月の利益はマイナス1億7600万円。
よく見たら去年はマイナス145億9400万円。上場以来最悪の業績といわれた2015年。
日本マクドナルドホールディングスが12日発表した2015年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比29・5%減の852億円、税引き後利益が262億円の赤字(前年同期は18億円の黒字)で、中間期としては01年の上場以来、最悪の業績となった。異物混入など消費者の不信を招く問題が相次ぎ、深刻な客離れが続いていることが響いた。(2015年08月12日)
こうやって見ると1年で赤字幅が99%も減ってます!凄い!
この現金製造機、まだイケそうな気がします。
kwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwpArtnerZ
クラウド参謀 KWPartnerz
ワダヒトシ
http://kwpartners.jp
kwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwpArtnerZ